まんまる頭にくりっとしたつぶらな瞳、愛嬌満点のぺちゃんこの鼻、
体にはふさふさのロングコート。
まさに”ゴージャス”と表現するにふさわしい容姿を持った犬、それがシーズーです。
シーズーは、中国皇帝が非常に愛した宮廷犬として知られていますが、
もともとの起源はチベットだといわれています。
チベットと中国の国交の際、献上物としてシーズーが贈られることが
大きな名誉だったことから、名前の”シーズー”は、中国で最も尊ばれた神聖なる動物、
「獅子」の呼び名を用いて「獅子狗(シーズークヮ)」と
名づけられたことが由来しています。
また、鼻を中心に菊の花が咲くように生えている被毛の様子から、
「菊の花の犬」という別名も持っています。
シーズーは裕福な貴族たちだけが飼える高貴な愛玩犬として人気を博しましたが、
20世紀始めに宮廷・紫禁城が崩壊したことで、
大変多くのシーズーが惨殺されたという悲しい過去を持っています。
その後、わずかに残っていた数頭のシーズーがイギリスにわたり、
そこから再出発を始めます。
1960年代にアメリカに渡る頃には、日本でも着々と人気を集め、
後に”愛玩犬御三家”と呼ばれるヨークシャテリア・マルチーズ・ポメラニアンを
しのぐほどの人気犬となったのです。
その気品ある華麗な容姿と、見た目とは裏腹に丈夫な体を持つことも手伝って、
シーズーの人気は現在も不動のものとなっています。
ジャパンケネルクラブ(JKC)に登録された1964年以降、
登録頭数が常にトップクラスをキープしていることがそれを物語っています。
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トイプードル
チワワ
ダックスフンド
ポメラニアン
ヨークシャーテリア
シーズーは、その見た目通り、のんびり穏やかな性格。
でも実は陽気で遊びが大好き、活動的といった性格も併せ持っている、
とても魅力あふれる犬種です。
人懐っこく、社交性もあるため、誰にでもなついてフレンドリー。
飼い主に深い愛情を示し、攻撃性も低く、子ども達への接し方も上手なので、
家族に仲間入りする犬として非常に理想的です。
こういった性格から、シーズーは、膝の上に乗せてかわいがる愛玩犬としても、
一緒に遊ぶ活発な犬としても向いているといえます。
その愛らしい表情からわかるように、シーズーはとても表現豊か。
もともと無駄吠えや噛み癖も少なく、利口で物覚えも早いので、
初心者でも飼いやすい犬種としてはトップクラスでしょう。
しかし、こんなに理想的な性格のシーズーですが、
実はプライドが高く、頑固な一面も持っています。
それは、シーズーが長い間、高貴な動物として
非常に大事にされてきた歴史的背景があるからです。
こんな頑固な性格もシーズーの魅力といえますが、
せっかくたくさんのすばらしい面を持っているのですから、
しっかりとした主従関係を小さい頃からのしつけで覚えさせ、
より魅力的なシーズーに育てるのが理想的ではないでしょうか。
柴犬
フレンチブルドッグ
コーギー
パピヨン
ミニチュアシュナウザー
シーズーは、見た目にも似ているパグやペキニーズなどと
同じルーツを持つと考えられています
その起源は正確にはわかっていませんが、
中国やチベットで神聖視されていた「獅子狗(シーズークヮ)」
[ライオンドッグ]だという説が最も有力です。
名前もそこから由来しています。
当時、チベットのラマ教で、獅子は偉大な存在として崇拝されており、
その獅子に似たシーズーもまた同様に神聖視され、盛んに繁殖・飼育がなされました。
唐の時代に中国とチベットの国交が始まった際、
高貴な貢ぎ物としてシーズーを献上したことから、
後にシーズーが贈られる事自体が名誉なこととなります。
そういった理由から、シーズーが中国の貴族・皇族をはじめ、
多くの富裕層の間で愛玩犬として大流行、
西太后(1861〜1908)がこよなく愛してやまなかったというのは有名な話です。
一説には、宮廷内で1000〜4000頭の犬たちを飼育されていたといわれています。
この時代に、現在最も広く知られているような独特の発展を遂げました。
西太后亡き後、シーズーの流行はかげりを見せることになります。
ラストエンペラーで知られる宣統帝は犬に対して興味を示さなかったため、
宮廷にいた多くの犬たちは街中に流出していきました。そして悲劇が訪れるのです。
中国革命で清朝が崩壊した際に、多くのシーズーは惨殺されることになります。
ここでシーズーの犬種としての発展は一旦止められる事となります。
しかし、そんな悲劇の中、唯一生き残っていたシーズーは、
宦官たちの「よりライオンに近い犬種を作ろう」という動きによって
交配・繁殖が繰り返され、パグでもペキニーズでもない、
ロングコートをまとったシーズーのスタイルが完成されたと言われています。
その後、1930年代に海を渡ってイギリスへと流出したシーズーは、
この国でも繁殖活動が行われました。
当時はチベットの魔除け犬「ラサアプソ」と区別が付かないことから、
同一犬種として扱われていましたが、1935年にようやく別犬種として認められ、
その後も改良を重ねられ、現在のシーズーのスタイルになったと言われています。
1960年以降にアメリカに渡る頃には大変人気のある犬種となり、
1969年にはアメリカケネルクラブ(AKC)に登録されました。
日本でも大流行となり、現在では最も人気のあるトイ・グループに仲間入りしています。
マルチーズ
ビーグル
パグ
ジャックラッセルテリア
ボストンテリア
シーズーは、他の犬種と違って、被毛・毛色などに規定はなく、
いろんな種類が存在します。
被毛はオーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の
ダブルコート(2層構造)で、上毛がとても長く密集して生えているのが特徴です。
四肢を始めとするボディの毛は引きずるほどに長く、
頭部も長い毛で目や鼻をほとんど隠すほどのロングコートです。
毛色はスタンダードの規定がありませんので、さまざまな種類が許されています。
日本で多いのは、ゴールド&ホワイト、ブラック&ホワイトなどの
2色(パーティーカラー)が多いようです。
ゴールドと一口にいっても、マホガニー、オレンジ、レッドなどの種類があり、
組み合わせによって実に多彩となります。
イギリス・アメリカでは、ブラックマスク、
鼻・口元・アイラインがレバーといった珍しいカラーも存在します。
アメリカではポピュラーなのは、
もつれにくく手入れがしやすいソリッドブラック(黒一色)です。
このように、シーズーの毛色は本当にバリエーションが豊富です。
その中でも、額及び尾の先端に白が入ったタイプが最も珍重される傾向にあるようです。
◎シーズーのJKCスタンダード規定(JKCサイトから抜粋)
サイズ:
・体高26.7センチを超えてはならない。
最も重要なのはタイプとブリードの特徴を兼ね備えていることである。
決してサイズのみで判断してはならない。
・体重
4.5〜8.1kgである。
理想体重は4.5〜7.3kgである。
キャバリア
ボーダーコリー
ラブラドールレトリーバー
ゴールデンレトリーバー